<プロフィール>
大学卒業後、NTTコミュニケーションズ(株)に入社。10年後に大手人材会社に転職して現職4年目に会社の兼業申請にて起業。新規事業の立ち上げやオペレーション業務とコーポレートのバックヤード業務、双方の職種の経験を活かし(株)フレキシブルワークを設立。男の子2人の子育てと会社員歴14年の経験から、キッズスペース付オフィスや撮影スタジオの提供をはじめとして、女性活躍推進や働き方改革、多様な選択肢を実現する社会にチャレンジしている。東京都女性若者シニア創業支援事業に認定。夫、長男12歳、次男7歳の4人暮らし。東京都在住。

フレキシブルワークのホームページ
https://www.flexiblework.co.jp/

仕事最優先のライフスタイルから子どもを優先するライフスタイルへ

家族や子どもよりも、仕事を最優先で長時間労働も厭わず13年間働いた後、長男10歳・次男5歳になった頃から子どもを優先するライフスタイルにシフトすることを決めました。

現在は、時間や場所に捉われないフレキシブルな働き方をしています。リモートワークなどオンライン環境を駆使して業務効率化を図り、自分の趣味や子ども自身がやりたいことも意識して時間を作るようになりました。そんな私の働き方を見ているからか、子どもたちも自身で計画や行動を選択し家事や食事をとったり自分の時間を楽しんだりすることで親を支援してくれています。

赤井枝里子

これから激変していく世界を見据えて、家族全員の生き方を模索する

子どもが生まれたとき、産休のみで育休を取得せず、保育園・シッター・区のボランティア・学童クラブやBOP(Base Of Playing:遊びの基地)・民間学童などを駆使し、夫と送迎を交代しながら対応していました。この時、企業に勤めながら子育てや教育をする難しさや苦労を実感したものです。

実際にその苦労があったからこそ、在宅勤務やリモートワーク、成果主義の勤務体系、キッズスペース付きオフィスの活用など新しいワークスタイルが重要だと確信しました。そして、激変する世界情勢やAIやIoTなどの第4次産業革命など、ますますフラット化する世界における100年寿命時代を見据え、家族全員の生き方を模索するために、今の働き方を選びました。

赤井枝里子

会社員として使わなかった、これまでの知識や経験をフル活用

現在の働き方を選んだことによって、24時間365日会社の業務のことを考えることはなくなりました。ストレスの軽減や人生の楽しみの広がり、次世代への夢や期待感など視野の広がりや視座の高まりを感じています。

中高生の頃に取り組んでいたカメラマンや編集やクリエイティブ、趣味のパーティプランニングやセッティングなど、会社員として使わなかったスキルを活かしながら楽しめて仕事にも繋がるのも今の仕事だからこそ。さらに、ハーバルサウナを導入してリフレッシュ環境も整えています。

また、子育てを通して、子どもたちのサッカー海外留学や国際大会、芸能活動やスクール通いなどから、世界の優秀な指導者や文化、その仕組みに触れ、経営者としても必要な戦略策定や判断能力の育成を学ぶ機会も多くあります。家族みんなで〝生きる力〟を模索できる環境をつくることができているのは人生における大きな変化だと感じています。

赤井枝里子

働き方改革の先頭に立つべく、兼業の道を選ぶ

企業内では正社員の総合職で働いてきましたが、各現場でたくさんの優秀な女性が組織の中で埋没し個性を発揮できず、また派遣や有期雇用で悩み苦しむ実態に直面してきました。特に出産子育てのタイミングで、より難しい場面と遭遇してきました。

だからこそ、新規事業開発責任者として活動し、また企業での女性活躍推進の旗振り役としてTVや新聞などメディアへ出演し、働く女性へのメッセージを送ることを心がけてきました。現在も、企業内でも子育てしながらの職場環境の整備などを担当してきたこともあり、働き方改革の先頭に立っていこうとの思いで、会社の兼業申請を行い(株)フレキシブルワークを創業しました。

赤井枝里子

自分の人生は自分で切り拓く、自分の納得できる生き方を

今の働き方を通して、「世界は広く、自分が見えている視界は広い世界のほんの一部でしかない」と感じています。一つの価値観や自分の置かれている環境に捉われずに考え方や行動を変えれば、無限の可能性があることへの期待が大きく楽しみに思えてきます。

「人としてどうか」「自分が納得できるか」と、この2点を大切にしているからこそ、これから先も家族の24時間を合わせて考えることで、協力しながら時間をやり繰りし、それぞれが個人として自分の納得のいく人生をどうすれば築けるか、時間の使い方や精神的な負荷に意識を置いて様々なパターンを試行錯誤していきたいと思っています。

社会や会社や家族や友人や知人は自分自身に影響を与えますが、誰も責任は取ってくれず、自分の人生は自分で切り拓くしかないため、本来の自分がやりたかったことや大事にしたかったことを大切にしてほしいと思っています。子どもたちも自立した個人であることを尊重してほしいし、そのためのサポートができればと常に考えています。